人材登用対策 その4

いい人材が欲しいならそれなりにコストかけろ!
その2でも書きました。経営資源の逐次投入は消耗戦になる可能性が高い。要するに安物買いの銭失いって奴ですね。

現状で必要な人材はやっぱり「即戦力足りうる経験者」と言う事になります。
ですが経験者採用は失敗続き。ここは普通に募集した所で同じ結果になる可能性が高い。と言う訳で人材紹介会社を利用してみました。

人材紹介。知らなかった訳では無いです。何度かお話しを聞いた事もありましたが、なんと言っても成功報酬が高い!一桁違います。成功報酬とは言え想定者の年収の30~40%。年収500万の人を雇うとなると、ざっくり200万必要です。200万か...厳しー!!(;´Д`)

その1その2で挙げた方法に比べると掛かるコストは、正しく桁違い。
唯一救いなのは成功報酬と言う点。採用に至らなければ費用は発生しません。極端な事を言えば条件に足りうる人材が現れるまでカードは引き放題な訳です。
そう考えれば案外悪い方法では無い様に思えます。今回はそれに加えて、公の力を利用させてもらいます。

公の力とは、どういう事かと言うと
内閣府が行っている事業の一環で「プロフェッショナル人材事業」と言う物があります。
「各県名 プロフェッショナル人材戦略拠点」で検索してみて下さい。

利点を感じた点は公の期間が入る事での与信だけだったんですが、ご担当者と打ち合わせしてもう一つ大きな利点があると解りました。
それは「数十社にまとめて依頼出来る」と言う事です。
多くの提携会社がありました。多すぎて「こんなにあるの?」とも思いましたが、各社得手不得手もあると思います。
自社で全ての会社に問い合わせるのは大変です。これを任せられるのは大きいですよね。そして公の期間と言う事で利用料は0円。人材紹介会社を利用するなら使ってみても良いと思われます。

埼玉県に限って言うと、金属加工職人の確保に成功した事例が載っていました。(埼玉県プロフェッショナル人材戦略拠点

流れ的には「問い合わせ」>「担当者と打ち合わせ」>「紹介会社各社との打ち合わせ」>「開始」
と言った感じです。

上記準備をして、エージェント各社との打ち合わせ。
うちの若い子を一人連れて行きました。(中々見れない所だと思うし、いい経験にしてくれると良いと思って)

1,2でも書いてきましたが、結局なんで上手く採用出来ないか? なぜ採用出来たとしても長く続かないか?と言う所を深掘りしてみます。
・こちらが欲している人材が少ない。
・転職を考えている人の大半がネガティブな理由での転職者だから。
・そして会社もそれに沿った人材登用戦略をしているから。
・会社の内容が上手く伝わってない。
この辺でしょうね。

・こちらが欲している人材が少ない。
うちが採用したいと思っているのは「2~3工程かかる図面を0から完品まで製作可能」「若い」「上昇志向がある」「愛嬌ある」?(゚Д゚;)ん?
ちょっとやそっとでは挫けないメンタルを持っていて、会社を作っていく事に意欲を感じられる人。
居る訳いねぇ!!と怒られそうですが、まぁ希望ですから(;^ω^)
要するに現在の会社でのエースです。当然今の会社でもいいポジションに居るだろうし会社からも評価されているでしょう。そんな人が今の地位を捨ててでもうちに来たいと思ってくれるかな?
意外と40前後で思う所がある方は多いと思うのですが、実際の所この職業に従事している人自体が少ない状況ですからね...

・転職を考えている人の大半がネガティブな理由での転職者だから。
転職市場に出てくる方の大半は「現状に不満を持っている人」では無いでしょうか?不満にも色々あると思いますが、「給料安い」「人間関係で上手くいかない」「上司と反りが合わない」こんな所が大きな理由ですかね?要するに居心地悪いから他に居場所を求める人が大半。
これじゃぁ上手くいくのは難しいですよね。

・そして会社もその転職を考えてる(不満を持った)人に沿った人材登用戦略をしているから。
上から続いているのですが、現在の居心地が悪い人に対してアピールしてる訳ですもんね。
全ての人に対して驚く様な厚遇だったり、素晴らしき人間関係の会社ってあります?人間関係はどこに行っても付いて来るし、実力以上の給与を与え続ければ...。
打開策は自身が変わっていく他無い訳ですが、不満の理由の大半を外に求める人は何処に行っても難しいと思います。(まぁこれはうち(私)にも言える事ですね。)
このタイプが入ってくれた所で、高い確率で同じ様な結果を招く。
戦略を見直す必要がありそうです。

・会社の内容が上手く伝わってない。
それでも続けてくれる人がチラホラ出てきている。と言う事は内容や雰囲気が伝わって無いってのも大きな理由の一つかと思えます。
これについての対策、パっと思い浮かぶのはSNSですよね。ずっとFACEBOOKでやってましたが、これだけではダメ。FACEBOOKは40~のSNSですしね。若い人材を得るにはインスタ、ツイッターでしょうね。この辺は地道に続ける以外無し。
その他、大手媒体と組んでもテンプレに付け足していく感じなので、目を引かないんですよね。専門的なクリエイターが作る訳じゃ無く、各社の担当者が請け負うのだから仕方ないと言えば仕方ないですが...。
ただし、結構な額を支払う訳です。負ける戦に資源を突っ込んでも焼け石に水。効果は少い。
社内で1記事掲載で固定報酬+反響(1良いね10円とか?)として行ってもらう?色々な事が考えられますが...

現状、人材紹介はマッチしません。
何人か紹介してもらいましたが、そもそも経験者と言っているのに未経験だったりw 経験者と言っても量産系の会社で干された人なんですよね。
段取りは他の人がして、その段取りで機械を動かす(機械に動かされる?)人。
そうボタン押しです。
経験者と言ってもこれでは厳しい...給与の問題もあるしね。もうすぐ3年目の従業員二人(男女)は簡単な形状は手組みで組めるようになってるし、ノーズR補正も頭では理解しています。この子達より出来ない人が同じくらいの給与となるとバランス崩れちゃいますよね。

結論から言うとうちの界隈は人材紹介では厳しいと思われると言う事になりました。
大層に奥の手とか言ってましたが、結局はこの有様でした...

余談ですが、人材紹介で同じ量産系の会社から二人うちに来ています。二人とも40以上。経験10年以上でした。一通り流れを説明し図面も見せた上でご自身のポジションを認識してもらいます。一名はこの段階で脱落...もう一人は入社しました(人材紹介では無いです)が現実とのギャップが激しく退社...😓
ま、次行ってみましょう。


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