旋盤治具

休み明けの二週間が終わろうとしてます。
それにしても今年は暖かいですよね?
朝イチの車のフロントガラスの凍結が無いので、助かると言えば助かりますが。

写真は挨拶回りで伺った会社さんで頂いたお土産?です。
「待ってたよ~」と図面と材料いただきました(;^ω^)。

油の通り道を内径に作ります。旋盤で長手方向へ直線溝加工します。
スロッター等を使う事が思い起こされますが、この程度なら旋盤でも可能です。

こんな感じです。(内径にピント合わせるの難しい)
上下の逃げはTスロです。

径方向への溝加工は普通に回転させて行いますが、長手方向への溝加工はちょっと考える必要があります。と言っても径方向への加工と同じ様に刃物のスピードと切り込みを考えれば良いだけで、NC機で行う場合、特別難しい事は無いです。(オークマ製の制御で行ってます。他のメーカーでも問題なく可能かと思いますが)

ただし、回転と同期して送りのかかる機構、例えば一般的な汎用旋盤だと難しい。
加えて、一回の切り込み量を多く取れないので何度も繰り返す必要があります。
この辺はNC機の得意とする所です。(汎用機でも手送りで対応可能です)
普通のNC旋盤(汎用旋盤)と治具を作る行動力があればOK(笑)
一個あると意外と役立ちます。
今回うちにあった治具だと大きくて一から作る必要がありましたが、まずまず上手くいきました。
と言っても単純に丸棒削って刃を付けただけなので治具と言えるかどうか(^_^;)

続いてこれは傘型センター(サラペン)です。
自作しました。買うと高いんですよね~。かと言って中古だと精度に問題があったりベアリングがヘタってたりする場合が多くて精度物には使えない場合が多い。
旋盤加工で普通に作れるのでカスタマイズも可能です。
写真のは抜きナットに対応させた仕様です。
もうかなり年数経ってますが、この前使った時に測ったら取り付けた時の精度は5μ程度でした。作り方さえ間違えなければ、この程度の精度は容易です。新品なら2μはいけるんじゃないかな?

これらは昔の旋盤系の本に出てたりします。
意外とヒントになる様な事が書いてあるので面白いです。

治具を考えて作り、それを使って製品を完成させる。
これってホント面白いです。
旋盤加工でちょっと躓いたら、昔の文献を読んでみるのも良いと思います。


2 comments to this article

  1. 城戸

    on 2023年2月12日 at 6:01 AM - 返信

    小型旋盤でチタンカラー材加工等している者です
    動画等ありましたらYouTube等で公開していただけると非常に助かります
    既に何処かにされていたらリンク等貼ってください
    何卒ご検討のほど宜しくお願い申し上げますm(__)m

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)