工場見学

3月に入り、三寒四温。今週はまさに三寒ですね。ほんと寒い。
まぁ花粉は一段落で有り難いです。

忙しくやらせてもらってますが、ちょっと隙間があったので社員教育の一環で従業員の内、10年選手を顧客メーカー様の見学に連れて行きました。
昨今のメーカーは部品を外で加工し中では組み立てるだけ、最近ではそれすら外注すると言うのがスタンダードな中、このメーカー様は加工にかなり力入れていて見所満載で私も楽しいです。

自分が作った物がどの辺りで使われているか?それがどの様な働きをしているのか?
まぁ結局の所、ある程度知ってないと見ても面白くは無い訳で、面白くない=興味も湧かない=理解も深まらない訳です。
やっぱり7年位の経験が無いとね。3年程度の経験では「あ~今日はお出かけ出来る~」てな感じで息抜き程度にしかならない。言葉の意味すら解らず、聞いてても「ふ~ん」と曖昧に頷く程度になってしまう。これじゃぁね┐(´∀`)┌。

逆にキチンと機械の仕組みを理解した状態で納入先のメーカーに見学行くと凄く面白い。
機械加工は自己満な世界だけど、「あ!俺が作ったスリーブ、ここに入ってる!」とか実際に見れると単純にテンション上がるし、特にうちの加工品は様々な装置の基幹部分を担っているので機械装置の「この部分に使われている」と言うのが頭で理解出来て、実際に目で見える所にあると「俺すげ~!」って心から思える。実際自分で作っているからこそ感じられるこの心境は、もの作りの醍醐味の一つですよね。

ご対応いただいた方も「話が解る奴が来た」と思ってくれた様で良かったです。的外れな質問や知ったか振りされたり、適当に頷かれると萎えちゃうんだよね~(職人あるあるw)。
件の従業員は「全然勉強不足で付いていけませんでした」と言ってました。まぁ解る奴の方が少ないから大丈夫よ。素直に質問する位が良いのよ。
シェーパー(セーパー)の加工なんて実際に加工してる現場は滅多に見れないし、汎用の横中ぐり盤や立旋盤、正面盤も同様。正面盤や立旋盤は2Mクラス、セーパー、横中は2~3M以上のテーブルなので迫力もあるし、オークマの最初期のNC旋盤があったり...
正面盤は戦前の年代との事。驚きです。私もメーカーの名前解らなかった(^ω^;;)

ラジアルのテーブルに品物固定してポンチ打って穴開けてたけど、これを言葉で聞いて情景や工程が思い浮かぶ加工者が現在どれくらい居るだろう?(これ位は解る?)
この様な仕事、大きな(上場してます)メーカーでやってます?あんま見た事無い。ズラーっと最新の機械並べて「どや!」的なのはよく見ますがw

うちも私が結構アナログな事を色々やっていて、それを皆何となく見ているので理解出来る所はあったみたいだけど...まぁ彼自身が言う様に勉強不足でしたね。
けど結構面白そうに見てたし、それが理解出来る位にはなっていたと考えれば有意義でした。
社員教育の一環だけど、連れてって良かったです。

最後の方はご担当者様と私がずっと話してましたwww(機械加工の分野は話し通じる人居ないから^^;;)
このメーカー様の凄い所は、失われつつあるアナログな技術を今も生かして世界に向けて品物を提供し続けている&ロボット(100kgクラスのアーム使用)を使い完全自動加工も実現している所です。その対応力、姿勢は本当に学ぶべき所が多いです。
ご対応いただいたメーカー様、ご担当者様。
本当にありがとうございました!


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