いざ独立に向けて

準備が整ったら動き出しましょう。
一番大事なお金。ここを詰めてみましょう。

まずは開業資金を計算。
我々の業界は機械が無ければ始まりません。
しょっぱなから新品の機械は、特別な事情でも無い限りまず無理です。
中古機械になりますが現状では旋盤、マシニングいずれにしても一人で二台以上は動かさなければ立ち行きません。
なので最低でも二台は欲しい。この購入資金。
あまりにも市場価格から離れた機械は、ガタガタで精度が出ない可能性が高い等、程度の悪い場合が多く「安物買いの銭失い」になるので注意が必要です。

次に運転資金。
我々の業界は多くの場合、手形支払いになります。手形...厄介な代物ですよね(;´Д`)
大体4ヶ月なので、運転資金として4か月分は欲しい所です。手形を担保に借りる通称「手形を割る」ですが出来る限り避けたいです。
理由は手数料と称する金額が大きいからです。長期借入の利率の方が安いですし一旦割ってしまうと割り続けなければお金が回らなくなります。
ず~っとです。ず~っと借入よりも高い利率を支払い続ける...これはバカバカしいので4ヶ月分の運転資金はあった方が良いです。

後は場所。
土地があり、建物があれば良いですが、これもレアケースですよね。
特に我々の業界は木造建築だと厳しい。となると借り工場と言う事になりますね。30坪くらいは欲しいです。
場所にもよりますが、最初にかかる敷金礼金。

そして無視できない額になるのが工具と測定工具。高いんだよね~特に測定工具。
基本となる外測のマイクロ。これは新品が望ましいです。
後は中古機械のページで良く出ている入札会。これを大いに活用したい所です。

そして1ヶ月の運転資金を計算しましょう。
これを元に月の売り上げがいくら必要か?を計算。
そしてその売り上げの数字の根拠となる証拠...
継続して記録してきた売り上げの数字、それが役に立つ時が来ました!
独立元から仕事を回してもらえる様に上手く話しが付けば、これが確実な証拠になりますね。
良好な繋がり...大事です。

諸々、1,000万は欲しい所です。全額自己資金で賄えるのであれば良いのですが、中々難しいですよね。それに今後の事業展開を考えると銀行との取引実績は合った方が良いと思います。
ですが、創業融資で銀行は基本的には動いてくれないと思います。
ですので、利用するのは日本政策金融公庫。「独立 国金」とかで検索かけるとヒットします。
ここに事業計画を持って行く事になります。ここで売り上げ予想の裏付けとして、またまた継続してきた記録の数々が役に立ちます。5年もあったら十分過ぎるほどで3年程度でも十分だと思います。継続は力なり。
それと開業予定の地域の商工会を利用しましょう。恐らく商工会で資金相談というのを行っていると思います。
これは公庫の担当者と相談できると言う物で、融資審査に通る為のアドバイスを公庫の職員からもらえます。
そして裏の効果として、ここで相談すると融資審査で有利になります。ぜひ活用してください。

1,000万借りるには最低でも自己資金で500万、つまり半分は必要です。
貯金、退職金等を活用して50%以上、70%は集めたいです。
最も効果的なのは「連帯保証人」です。ですが、身内はダメだった様な気がする。これは難しいか...

晴れて資金の調達が終われば後は動くのみですが、最重要な点を一点言っておきます。
独立するにあたって一番大事なのは家族の理解です。独身の方であっても親御さんの意見は重要です。
特にパートナーの意見は貴重です。異性は違った視点があるので、そこでの気付きは貴重です。
資金繰りをプレゼンしてパートナー(親御さん)からの合格点を取り付けましょう。相手(国金)は金貸しのエキスパート。パートナーを納得させられなくて融資審査に通る訳が無いです。
そして独立後は確実にご家族の協力が必要になり迷惑をかけます。気持ちよく協力してもらう為にも家族の意見の一致は非常に大事です。
家族関係、要するにプライベートが上手くいかないと仕事に支障を来すのは至極当然です。
それに家族すら纏められない人が会社の社長で上手く行く訳無いですよね。
(私自身も気を付けないと^^;)

ここまで上手く進んで来れば後はもうヤルだけです。
長々と書いてきましたが参考になれば幸いです。


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