怒っちゃダメ。

先の続きです。

我々位の零細は社長の人間性に依る所が大きい。要するに社長自身の責任って事ですね。
これは仲間が言っていた事です。
曰く、
「技術が売りの会社の社長は職人気質の人が多い。職人気質の人は「俺のやって来た様にやればいい」と言う考えの人が多い。だけど、その人のやって来た様に出来る人なんて殆どいない。だから職人気質で腕が良いと言われる会社の多くは人手不足で大きくなれずに伸び悩む。」
一語一句合ってるとは思いませんが、内容的にはこんな感じでした。
確かになぁ。一理ある。
その方はこうも言ってました。
「大きくなりたいなら、そこを見るべき。」
「見れねぇ」とこれまた別の仲間の声が聞こえそうです(笑)。
(私じゃないですよ~)

まぁ自分自身の人間性の問題って言うのは私自身気付いてるし、他の仲間も気付いてる所でしょう。そこを曲げずに進んでいくには、やっぱり人間性を深める事が肝要なんでしょうね。従業員に対しての言い方だったり、会社の雰囲気作りだったり...「そんなん出来ねぇよ」と投げちゃうのではなく、諦めずに突き詰めていく事が大事とその仲間は言ってました。

確かになぁ...その通りだと思うし、私自身短気を起こさず違う方向を見れる様になれれば良いと思うし、そうなる様に努めてるんですが...難しいですね。
ですが、女性の従業員は男性の従業員より続いてる傾向があります。
と言う事はその辺に鍵があるのかな?
男に厳しいからなぁ俺は(苦笑)
それでも今は怒鳴る事はほとんど無くなりました。
以前の私を知ってる人からしたら、解脱したのか?って位の変貌だと思います(自分で言う事じゃないけど)。
もうすぐ50って事もあるかもしれません。やっぱり年の功ってありますね。
勿論、理不尽に対しては容赦なく怒りますけど...

いずれにしても今までの会社(私自身)のやり方を変える事には変わり無い。
単純に言うと
今まで「人に厳しい、従業員数減、売上、利益は上がってる」
今後「人が続く様に配慮する。従業員数増。売上?利益?(1期はプラスで終了しました)」
実際のところ既に始めています。従業員は確かに増えました。雰囲気も良くなったと思います。(私の努力以上に従業員に恵まれたと言うのが大きい。)

今後売り上げ(利益)や品質面でどの様になるのか?長期的(3~5年)に見る必要があると思いますが、ここは興味がある所です。

後は「おめぇ!こんなんに何時間かけてんだ!朝になっちまうよ!!ヽ(`Д´#)ノ 」と言いたくなる衝動をどう抑えるか?

「しゃちょ~すいません」と言うこれをどう乗り切るか?

火起こしでもすんのかよ...( ゚Д゚#)


これドリルなのに刃が無いよ...
ホントごめんなさい、もう死んじゃうから止めて...(´Д⊂
まぁあるよ失敗は。けどさぁ...結構工具も高いんだよ、頼むよ...

これらをどう乗り切るか?ここ2~3年の課題なんですが、皆さんどうしてるんでしょうか?
私は「仕方ない」と飲み込んでますが、飲みきれなくなると大量にリバースしてしまうんですよね(;´Д`)
何かいい方法があれば御教授願いたいです。
よろしくお願い致します。


9 comments to this article

  1. 三代目ワンマン社長

    on 2020年1月31日 at 8:51 PM - 返信

    基本を理解していない人間に高い工具や機械を使わせるべきではないと思います。基本を体感していない人間は絶対に失敗します。

    (汎用機械のハンドル送りの進行方向を理解していない人間も、ちょくちょくポカをやらかします。ww)

    ボール盤の穴明けだけでもサイズ違いで数をこなせば、ドリル径によって送り速度や回転数を変えることが重要ということや、工具の状態も考慮に入れなければいけないということなどが体感できるし、ノルマを出せば自然と最適解を模索するようになるはず。切削などはその応用だと思います。

    私は初心時代の右も左もわからない時に、いきなり汎用旋盤の突っ切り作業を任されてチップやワークを多数お釈迦にして工数を無駄にしたけれど、回転数や送りという基本を体感して理解するとコリャアカン、ヤバいというのが自然と分かるようになりました。

    ”送りや回転数が重要といくら叱っても、本人がそれを体感していないならば(近似する経験を持っていないならば)、実作業により経験則を得るまでは失敗を繰り返します。”

    担当者のレベルにあっていない比較的高度な作業を振っているのではないでしょうか? 基本をしっかりと教える、体感させる、作業者のレベルを把握する(マネジメント)というのは凄く大切。よくある「自分で考えな」とかは、その後の話だと思います。

     「(お前のレベルならできるから)自分で考えな」というのが理想かな?

    • 三代目ワンマン社長

      on 2020年1月31日 at 10:51 PM - 返信

       補足ですが、失敗を恐れると慎重になる、慎重になれば当然遅くなる。早くやれとせっつけば(加減を間違えて)失敗する。

       大抵は経験が不足している、経験則を持っていないのが一番の要因です。

       その工具や機械の切削条件はどういったものか体感として知らなければ、想像がつかなければ、想像が困難であれば、担当者は手探りとなってどうにもならない。無理難題を吹っ掛けられているのと同じなんです。

      • daitetsuseikou

        on 2020年2月2日 at 11:14 AM - 返信

        アドバイスありがとうございます。
        参考にさせてもらいます。

        • 三代目ワンマン社長

          on 2020年2月3日 at 12:42 AM - 返信

          どんな感じで新人の教育を進めているのかわかりませんが、鉄系材料のみでも生材、炭素鋼、ステンレス。基本的な工具はハイス、サーメット、超硬3種。

          これらの特性や加工時の注意点を新人が覚えきるのにはそれなりの時間がかかり、これをしっかり理解してないと加工においてポカをやらかす可能性が高まります。
          また専門学校出であってもこれらの特徴を理解しているのか怪しい部分があり、仮に知識として理解していても実務経験としては不足しています。

          研修段階においてある程度の時間を割き、材料の加工時の特性や注意点をしっかり理解させ、黒きりなど安価な工具で試行錯誤させておくことが重要かと思います。

          • daitetsuseikou

            on 2020年2月3日 at 7:22 AM -

            仰る通りですね。
            御社の行われている通り、理屈と体で覚えてから仕事をさせれば失敗は少なそうです。
            御社ではどれくらいの期間を研修に当てているのですか?

  2. 三代目ワンマン社長

    on 2020年1月31日 at 9:13 PM - 返信

    あとは求人方法や対象の経歴にもよりますが、初心者は基本的なことを本当に何も理解していないということを、念頭の念頭に置き大前提にするべきこととかでしょうか。
     この程度は理解しているはずとか、ちょっとやればコツを掴めるはずと安易に考えて仕事を振ると、高頻度でもたついたり失敗します。

     個人的な思いですが、やはり基礎教育やマネジメントが一番大切だと思います。

  3. 三代目ワンマン社長

    on 2020年1月31日 at 9:45 PM - 返信

    「松下電工は何を作っているのですかと聞かれたならば、まず人を作っておりますと答えよ。あわせて家電製品を生産しておりますと続けよ」

    良い製品を仕上げる(作る)には、まずはそれを可能とする従業員を仕上げ(育て)なければならない。細部とかニュアンスは多少違うのかもしれませんが、印象に残っていて好きな言葉です。

  4. 三代目ワンマン社長

    on 2020年2月4日 at 8:15 PM - 返信

     鉄系を中心に基本的な説明(座学)→自分で考えろ(実習 SS→S45C→SUS,アルミ)で1週間程度位かなと思います。(求めるレベルなどにもよりますが)

     あとは機械操作に関して、基本操作に加えて多少複雑な作業は(汎用旋盤ならネジ切り、ローレット加工とか)、写真入りでマニュアル化しておくと良いかもしれません。特に「何度説明すりゃ良いんだよ(♯)、忘れたじゃねぇだろ(♯)、こっちも暇じゃねーんだよ(♯)」って感じる奴ですね。(w)

     ただ、それ以上に「日本企業は後進の育成が評価されていない。それが最大の問題となっている」という話を聞いたことがあり、実感もしています。

     既存の社員が後輩や部下を指導しても上司や会社から評価さず、役職としての評価に殆どつながらない。だから既存社員は新入社員を育てようとしないし、皆で育てようという社風も殆どない。
     自分で率先して育っていく社員も中にはいるが、そういった向上心を持った社員はほんの一握りで、大多数派は日々与えられた”作業”を言われた通りやるに留まってしまう。

     また会社側も新入社員を職人として育てるのではなく、単なる作業員として扱っているようにも思います。

     向上心を育む方法はいろいろあるみたいですが、基本給+職能給(&資格での+補正)などの給料体制の変更などが基本となり、
     あとは特訓的な教育時間を業務内に用意したり、レベルに応じて「こいつでできるかな?」というような加工案件を一旦は完全に任せてしまうことでしょうか。

     余談として、自分で試行錯誤して育っていくような奴は、「何でこんなことをやろうと思ったんだ?」というような失敗や無駄をやらかすこともあります。(w)

     他に多少大きな企業や、製造系でも請負派遣などで人の入れ替わりが多いところは、写真入りのマニュアルや引継ぎ資料の作成が業務に含まれるようです。
     職人を育てるというよりは、誰でも同じ作業ができるように落とし込むといった考え方ですね。

    • daitetsuseikou

      on 2020年2月4日 at 9:25 PM - 返信

      なるほど、それらはうちでも全て行っています。
      完全に仕事から離れて研修となると一週間以上はやはり厳しいですが都度時間潰して行っています。
      初心者の場合、一週間程度では殆ど意味がないです。仰る通り何も知らないんだから。
      なので段階的に都度行うことが大事。

      それと外部から講師を招いたりもしています。
      完全な初心者相手となるとそれに特化した講師の方がこちらの時間も空くので効率が良いです。
      特に安全面では我々が思っているより効果があると思います。

      加えて写真でマニュアル作りもしています。
      これは社員の知見を深める為もありますが、主にパート等に効率的に動いてもらう為の仕組み作りの一環です。
      リピート仕事のマニュアル作りは力を入れています。ですが仰る通り全てを理解させて行っていませんのでポカもあります。
      「バイスの締め忘れ」「ハンドルそのままで起動」等、こちらの想定を上回る失敗も多かった。
      そこで色々と試行錯誤していますが、最終的には本人次第となってしまいますね。
      この辺はまだまだ突っ込んだシステム作りが必要と痛感している次第です。
      技術的と言うより、失敗を次に活かすメンタルを持ってもらう仕組みと言う感じですね。

      またマニュアルは作る人、作らない人に分かれるので、この辺も課題です。
      以前は「自分の為のマニュアルなのだから業務外の時間で行うべきでは?」と思ってましたが
      今は業務中にマニュアル作成の時間を作ってます。
      自分の時間を削ってまで仕事のマニュアルを作ると言う種類の人間は、弊社では今の所私だけです(笑)

      社員のモチベーションアップは難しい所です。
      スキルアップ制度(加点レベルアップ式)を確立し、個人売上表も整備運用していますが、
      ヤル気スイッチは人ぞれぞれで難しい所です。
      うちで言うと3年~5年程度で自ら研鑽を始める時期になりますが、ここまで来ると本人次第なんですよね。

      え~と何の話しでしたっけ?
      そうそう怒らない様にでしたね。

      私が3代目の予定でしたし、当然家業でしたから手伝いの時期から数えると40年近くこの仕事してます。
      家業の方は製缶仕事がメインだったので雑用も多かったし、あの当時は汎用機一台で大した仕事じゃなくても給与が取れたし
      何より親父の会社の看板が大きかった。
      当然会社に体力もあったので私みたいな生意気なクソガキを一匹飼う程度の余力はあったんでしょうね。
      あなたが仰っていると思われる「怖い事とそうじゃない事を理屈と体で覚える」事をじっくり仕込んで貰えました。

      あなたに軽く指摘されて、改めてそれを思っています。
      「あ~俺は恵まれていたな」と。それを前提にして考えれば、確かに無理ゲーを言っているのかもしれない。
      解っていたつもりですが、改めて考え直す良い機会になりました。ありがとうございます。
      それと本文中にも書きましたが、私も年を取りました。もうすぐ50ですからねぇ...
      やっぱり年の功もありますね。

      何にしてもありがとうございます。
      これからもよろしくお願い致します。

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)