すべり軸受合金

うちでは中々珍しい仕事が重なったのでご紹介。
メタル軸受け、すべり軸受と言った部品になります。
オイレスが有名ですね。

黒い水玉は固体潤滑剤と言われています。黒鉛主体として含油処理を行った物です。(写真は市販品です)
含油軸受なんて物もあります。

今回はホワイトメタルと鉛銅合金の軸受をやらせていただきました。

こちらはホワイトメタル(バビットメタルとも言いますね。)使用のベアリング押え。
鋳込まれる側はSS400です。ざっと荒加工した後に鋳込みます。

仕上がり。(この後ミーリングですが弊社のマシニングが埋まっているので、今回弊社での加工はここまで)

交差自体はH6程度(外径Φ140,内径Φ50)で取り立てて特別な事は無いですが、ホワイトメタルは柔らか過ぎ&温度の影響を受けやすいので、切粉の排出と加工の順番を考えないと取り返しがつかない状況になります。

こちらは鉛銅合金の割メタル。(メッキ)
肉厚交差が±0.007。爪だしがあったり、設置した時の高さ交差があったり中々面倒な品物です。

両方とも違うお客様なのですが、偶然重なりました。
双方ともすべり軸受用の合金で硬さとなじみ性と言う相反する二つの要素を備えた合金です。

転がり軸受、滑り軸受け。
簡単な解説がモノタロウにありました。
転がり軸受と滑り軸受の違い
細かい部品かもしれませんが、その働きが解ってくると機械に対しての理解も深まって面白いです。

割メタルの方は滅多に出ない物の様で、前回は約20年前の製作だったそうです。
すでに当時の会社さんが無くなっており、メーカーさんでも困っておられた様です。
毎回思いますが、この様な理由で製作出来ない品物って本当に増えましたね。
この製品も「また今後20年は無いと思います」と仰られていました。(;^ω^)
20年後また受注出来る様にがんばります。


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