努力と才能

12月もあっという間に10日過ぎ...忙しくやらせて頂いています。ありがとうございます。

人手不足の解消の為、色々してますが結局最後はその人次第。もう少し粘って腰を落ち着けてほしい所です。
常々言っていますが、私はこの仕事に向き不向きがあるとは思ってません。
機械を使って金属を加工し、製品に仕上げて納品し対価を得る。当たり前の事ですが、この流れに乗れない人が多い。ではどうすればこの流れに乗れるのか?基本的には自らを高める以外の道は無いと思います。
そして、よく言う受動的か?主体的か?
受動的だと仕事は単調な作業となってしまい、流れを感じる事と言うか意識すらしないでしょう。これじゃいつまで経っても面白く無い。
いかに主体的になれるか?これは出来る出来ないの問題では無く、やるか?やらないか?です。
敢えて向いてない人を定義するなら、この根幹たる「やる」の部分を人に与えられなければ動けない人、こう言う人はやっぱり向いてない人だと言う方、多いと思います。
実際私もそう思ってました。
ですが、うちの従業員見てると「そうでも無いのかな?」と思う様になってきました。
要するに成長するって事です。

もの作りに向いてるか?向いてないか?を単純な手先の器用さ等、元から持ってる物(才能)の有無で見た場合はどうしょう?
当然持っていた方が良いでしょうね。では持ってない人は合ってないですかね?
うちの現場に女性社員が居ます。彼女は10年以上全く別の業界で販売の仕事をしていた人です。工具の名前は知らないし、ネジを締める事も上手く出来ない。そんな状態からスタートして3年目になります。
汎用旋盤の講習を受けても刃物を逆に逃がして品物に食い込ませたりしてましたが、現在NC旋盤のプログラムが組めるまで成長して来ました(対話じゃなく手組みです)。マシニングの操作も工具の取り付け、高さ出し、製品の心出しは出来るようになっています。(試作小ロットの世界で、これがどれだけ役に立つか?やってる人なら解るはずです)
女性で力が無いので、ガッチリ締まってるボルトを緩める事が苦手と言ってますが、この辺は仕方ないし問題無い範囲。ですが経験者(男性)ですら1年もたない人ばかりの中でそれ以上続いています。

働きやすい様に技術、道具、環境を与えて来ましたが、やはり女性だし厳しい局面も多かったと思います。本人は「もう後が無いからです」と謙遜しますがホント頑張ったよなぁと思います。
この女性を見ると、才能の有無は関係無いと思うし、「やる、やらない」の理由にはならないと思えます。

同じ3年目の男性社員も居ますが、彼も彼なりに進んでいます。前述の女性社員と比べるとお互いの良い所を使って対応してて面白いです。
女性社員の方は生真面目さが武器、勘の良さは男性社員に劣りますが生真面目さを武器にして信用を勝ち取って来ました。
男性社員の方は勘の良さを持ってて感覚で動く所は光る仕事をしてくれます(他の仕事も同じ要領でやれば凄く伸びると思うんだけど...)
二人共最初の二年はお互い悪い部分が目立ちましたが、最近は「お?!良いじゃん」と思える所が増えてきてます。
まだ実感するには至らないだろうけど、いい方向に結びつけば更に成長して良い循環になりますね。

まぁうちは今の世の中の風潮だと「ブラック」「昭和的で無理」と言う分類だろうなぁと思うけど、白も黒も昭和も令和も無いんだよ。大体やってない奴に限ってネガティブな事を言う。これも今昔関係無いですよね。

これらの意見(誘惑)に打ち勝って、出来る様になると心境も変化して来る物です。
最初はイヤイヤやっていたとしても出来る様になると多少面白さも出てくる(特に物作りの場合)。
10年目の社員の目の色はかなり良い感じになってきたなぁと思えます。
うちも多少は良い方に行ってるのかな?上手く導き続けられる様に明かりを掲げ続け、挑戦を続けたいです。
と言う訳で今月はゲロ吐きそうな図面に挑戦中です笑


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