熱意

企業は挑戦しないと落ちていくだけ。良く聞くセリフです。
ですが実際に「ヤル!」となると、躊躇しちゃいますよね。
コスト、時間...色々な条件が揃わないとリスクが大きい(様に思えてしまう)。考え出すと動けなくなりがち...(;´Д`)
(トライ&エラーの苦しみは、この業界の方にかぎらずご理解いただけるハズ。)
それを考慮に入れても尚挑戦する為に必要な物は?
これまた色々ありますが、熱意は必須でしょう。こちら側の熱意は無論の事、成功(するまで続ける)にはお客様の熱意も重要かと思います。

最近良く上げているロールの仕事ですが、以前はそれほどバランスに拘ったロールは製作してきませんでした。(と言うより出来なかった。動バランサー無かったし。)バランスの要素があっても静バランスでアルミ製(軽い)だったり...
ですが芯間2,000のLB4000を導入した事でいよいよ本格的に動バランスに向き合う必要が出てきました。

動バランスについては知識として知っていましたし、良いご縁に恵まれて設備投資も上手く行き道筋も描けていたのですが、初めての事なので少々ビビってました。そんな時にお話をいただいたのが、この仕事(ロール)でした。
鉄製で3g(修正なし)と言うのは中々厳しい条件、加えてコストの問題(リピート性の高い仕事の為)等があって躊躇していたのですが、お客様の「良い品物を作る」と言う熱意が凄かった。
事ある毎にうちの現場に来て打ち合わせ。正直言って最初は「中々変わったお人ですね」と思ってました(すいません)が、一度実際に加工を実演してくれた事がありました。これが私にとっては大きかった。やっぱ我々は「論より証拠、口より腕」なんだよなぁ。
(私も熱意は自信のある方ですが、久々に熱い方にお会いました。)

そんなこんなで、かなり勉強させてもらえました。
製作概念に動バランスの要素を加えて、更なる付加価値の獲得が出来ました。
(この付加価値の獲得が何より大きい。これがあるからこそリスクを取ってでも挑戦するんだよね)

利益も勿論大事ですが、ノウハウの蓄積は製造業の会社にとって何よりの財産。
まだ加工は続くので今の段階で満足する訳にはいきませんが、とても有意義な挑戦になりました。
ありがとうございました。


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