不正の原因

11月に入り、朝晩は寒くなってきましたね。
仕事の方は有り難い事に忙しさが加速してきてます。
お約束の「やってた所が廃業(縮小)した」と言う事と、導入した設備の仕事がドンドン入って来ている為です。

φ800のリングと

φ800のフランジの盛り合わせに

φ200長さ1,400とφ70長さ1,100のパイプを添えてw

大きな製品は当然重い訳で、その分材料費がかかります。加えて加工時間も長くなるので加工費も高くなる。加工する機械も大きくなり保有している会社も少ない、と言う事は扱える人も少ない=人件費が高い。と高くなる要素が満載。
実際加工してて思うのは、小さな品物に比べて取り扱いが非常に難しい事。
手で持てる訳が無いのでクレーン等の搬送機を駆使する訳ですが、手の様に繊細に動かせる訳が無い。機械に乗せる為のクレーン操作。降ろす為の操作。検査、梱包、搬送。これら全てに「重さ」の要素が加わります。
これら全てを加味しつつ、図面通り進めるのが「当然」な訳です。

そうなんだけど...昨今の不正に対する反動、これが結構大きい。
要するに「絶対図面通り」を通り越している。全然使えるのに傷や打痕NGだから全く許さずNGにすると言った具合です。
うちは致命的な失敗は無いですが、この流れに対して非常に憂慮しています。
「これくらいだったら仕様に影響無いからOK」と通した物が「傷がある!検査が不正に行われた証だ!!」なんてなったら?((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
そりゃ品管だって厳しくなるよ。
でもこれ、コストアップの要因にしかならないと思うんですが...

有効な手立ては設計段階で図面に「〇〇部の打痕、傷不可」等で限定するとかでしょうか。
いずれにしても図面は契約の内容と言う側面もありますよね。こうすればお互い歩み寄れる箇所を残しつつ、検査不正問題等で係争になった時の対策にも有効な様に思います。

ですがですが、設変て嫌がるんだよなぁ。
と言う訳で今日もどこかで「この傷(打痕)どうですか?」「ん~まぁ大丈夫でしょ」と言う不正?が行われる訳です。

勿論、性能に影響のある不正は許される物じゃ無いです。
ただ、世界基準と言う観点から物事を見る事が多くなった昨今。必要のないコストアップ要素は極力排していく必要があると思うんですけど、どうでしょうか?


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