動釣り合試験機

朝晩は寒くなりましたね。
暦の上では冬に入りました。
コロナも今は落ち着いていて、良い感じで推移してる様です。

ですが、我々加工業を取り巻く環境はあまり良い状態では無いです。
先にも書いた半導体(電子部品)不足に加え、これまた世界中で起こっている鋼材不足。
非鉄はかなり酷い状況でしたが、鉄やステンレスにも波及してきました。
大きい丸棒だったり、板材、パイプ材が無くなりだしてます。
「材料無いから加工出来ない」こんな事今まであったかな?ちょっと記憶に無いです。

そして頻繁に更新される材料価格(上昇)。一旦見積もって受注が成ると、あまり価格は動かない業界なので、受発注双方とも「価格変更」と言う言葉に敏感なんですよね。
これだけのペースで上昇されると毎回交渉する必要も出てくるので、時間も取られてしまう...だったら、もう材料は支給してもらった方がお互い余計なストレス抱える必要無くて、良いかもしれないです。

この事態の原因は?中国が生産をストップしてる。アメリカが買い占めてる。等々言われてますが、兎に角材料が無ければ我々の仕事は始まりません。この状態が続くと折角コロナが落ち着いてマインドが上向いているのに仕事は凍結と言う状況を招き、また景気が悪くなる可能性があります。
(まぁ一斉に動き出せばこうなるわ(;´Д`))
うちは現在の所は何とかなっていますが、今後の事を思うと頭が痛いです。
年明けても劇的に改善するとは思えません。手を打って行く必要がありますよね。

発注側もこの機に協力会社の見直しをする所が増えている様です。
まぁ時間が出来れば、そうなるのは自明の理ですね。価格押し下げの圧力が強まる局面でもありますが、選ばれる好機とも言えます。

うちも出来るだけ価格勝負だけでは無く、自社の強みを出して勝負して行きたい所。
と言う事でLB4000導入を機に、ロールの仕事を見据えて動バランサーを導入しました。
ロールの仕事となると「バランス」は切っても切れない要素の一つ。これをキチンと計測、修正出来ると言うのは強みと言うか必須かもしれません。

バランシングマシンの専門会社、石渡バランス工機さんに丁度リビルド品が出ていて、それがうちの大きさにベストマッチ。即見に行って即決しました。
機械の設置も順調に進み、検収して動作もOK。これで動バランス調整が可能になりました。
今までの寸法精度と言う武器に加えて、バランス精度と言う武器を装備出来ました。
まぁ機械買えばすぐ出来ると言う単純な事でも無いので、まだまだ経験値を貯める必要がありますが戦いの準備は出来たかな?

この機械は新卒社員にも操作を教えたので、彼個人も武器を装備した状態になりました。
これで機械加工の方を習得して行けば、「バランス修正出来る加工者」の完成です。

ん~実際作業してるの見ると、なかなか戦闘力高そう...

負けてられませんね。今月も頑張りま~す。


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