パーメンジュールについて

先だっても書きましが、非常に多いパーメンジュールの問い合わせ。
私の感覚では60%位がパーメンジュールに関しての問い合わせです。
加えてヘンテコな図面が多い...(;´∀`)
音響関係のメーカーからの問い合わせが多かったですが、最近では航空宇宙分野からの問い合わせがあります。
そして一生懸命見積もっても想定外の高さに音信不通になりますwww

見積りについては様々に書いてます(「見積もりの方法」「見積もりの方法続き」)が、重さに仕切り価格を掛けて見積り出してる訳じゃないです。
この事を説明すると「私も物作りしてるので、良く理解出来ます!!( ー`дー´)キリッ」みたいな返答される方が多いですが、注文に繋がるのは10%以下な印象です。後は音信不通w

繰り返しになりますがパーメンジュール、材料が高いんですよマジで。材料メーカーとの兼ね合いもあるので詳細は書けませんが、材料のキロ単価は貴金属並以上と考えて下さい。
極少数の「違いの解るお客様」がその先に繋がる印象です。とりあえず好奇心みたいな方は、ここで殆ど消えます。
そして加工費。所謂難削材と言われるNi基、Co基、純鉄、チタン等とはまた違った難しさがあります。この加工ノウハウ(技術料)。
そして高い材料を加工するとなると、当然リスクも高いです。
この辺を考慮していただけると有り難いです。自社で加工もしているとなれば、ご理解いただけるかと思います。

商社の方も多いですね...私も5年間メーカーの営業をしていたのである程度気持ちは理解出来ます。出来ますが多少調べる(勉強)くらいはして欲しい。それと加工機の事も少しは勉強して下さい。「φ200の部品、御社の立旋盤なら可能ですよね?」とか言われると、もう...┐(´д`)┌
立旋じゃ回転数上げられないしφ200なら8″でイケるだろ?説明するの疲れるよ。
(ちなみにこの方は自社でも加工している会社(8″のNC旋盤持ってるw)の常務でした。)

無料で聞いてくる「クレクレ君」も結構います。
「どうやって加工してます?」ここまでストレートに聞いてくる人も居ました笑。
「先ずはどんな工程で完成させるか?どこで熱処理入れるか?等を打ち合わせをして...」いや何で取引も無い相手に見積り段階でノウハウを晒さなきゃダメなの??
パーメンジュールと言う単語だけで問い合わせしてくる方も多く、「どんな材料なんですか?」とか聞いてくる方も居ます(Google Is Your Friend.)。

それと問い合わせのページに加工範囲は書いてありますので、ご参照下さい。
3割程度の方が加工範囲外の問い合わせしてきます。
旋削はφ30~φ900としています。多少の前後は許容出来る場合もありますが、φ3の図面等を送ってこられても困ります。
とりあえず図面投げとけ的な感じなんでしょうか?
中には大手メーカーの方も居ますが、指摘すると何の連絡も無くなります┐(´∀`)┌。
パーメンジュールに限らず、基本前向きに対応させてもらってますが、適当に丸投げされるのは...

アイキャッチは某大手メーカーからのパーメンジュールご依頼品、磁気焼鈍後にφ3H7の穴をピンゲージで検査している最中の写真です。
(これくらいの大きさであれば、H7交差位は可能です。)
前のブログでも書きましたが、最大手の開発部署の方は良い方ばかりで非常にやりやすいです。(前述した様な方も居るので、一概には言えないか...)

パーメンジュールを含めた軟磁性材は次世代(EVや航空宇宙等)製品の基幹に成り得る可能性があるので、取っ付きたくなる気持ちは理解出来ます。
まずは価格面で普通の鋼材とは一線を画すと言う点、弊社加工範囲を重々ご留意の上、お問い合わせいただけると助かります。
一緒に先に進めるとなればワクワクするし、つくり手冥利に付きます。
良いものがつくれれば幸甚です。
よろしくお願い致します。


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