先だって3Dプリンターを見に行ってきた事をチラっと書きましたが、早速デモに来てもらいました。
我々部品加工者は3Dプリンターに対して否定的な人が多いですよね。
材質の問題、完成品の粗さ、強度の問題等々。
既存の精密加工の視点から見ると製品として否定出来る点が多い。「こんなんで良いの?」みたいな?
デモに来てくれたメーカーの人も「精密加工の分野ではまだまだ実績が無い」と仰ってました。
精密加工の製品と比べると、粗さが目立ちますからね~真円度だと0.3程度、ん~お話しになりませんね(;´Д`)
ですが、一旦その視点を取っ払って、良いとこ取りで考えてみると非常に面白い事が出来そうです。
何となく魔法の機械の様に思えるので「3Dデータさえあれば完成品がポンと出来る」と思ってしまいますが、この様な事は現状の技術では難しいので、このイメージは取り去る必要があります。
精密加工の分野で融合させるには使い道を考える事が重要そうです。
本体の作りは非常にラフに思えます。「ちゃちぃな...」これが私の印象です。
この本体の作りなら仕上がりの粗さも納得出来ますが逆に考えると、これくらいラフでも拳銃が作れるんですよね。
何でもかんでも過剰品質に作る傾向の日本的な物作りは見直す必要があると思いますし、我々精密加工の人間も一旦そこから離れて考える必要があるのかもしれません。
そうじゃないと上手く使いこなすのは難しいかもしれない...まぁこの辺は人それぞれかな?
課題はいくつかありますが、一番ネックになるのは3Dソフトの熟練度でしょう。
それと力のかかり具合を考慮に入れて、マテリアルを積層させる向き等を考える必要があるので、初歩的な物理学が必要そうです。
NC旋盤、マシニングそれぞれに専門家が居るほど深い分野ですが、この分野も中々深そうです。
私はこの辺が結構好きなので何とかなりそうですが、時間無いなぁ(;^ω^)
3Dプリンター技師みたいな専門家の育成が必要そうです。結構面白そうだな。
つか、もうすでに存在してますよね。
けど現状の普及率を聞く限り、精密加工の分野ではパイオニアに近い存在になれそうです。
金属の精密加工の知識があり、3Dプリンターを扱う...中々難しいかな...
誰か立候補しませんか?絶賛募集中( ^ω^ )。
ちょっと反れました。すいません。
今回の3Dプリンターは強度のあるマテリアルが使用可能なので工業製品としての用途が期待出来そうです。
この辺は手応えありました。
一先ず作りたい物の構想は出来ているので前向き検討出来そうで良かったです。