適正分配経営

就職を決める要素の一つとして適正分配経営があるだって、新聞に出てた。
つか経営資源を適正に分配しないと潰れちゃうじゃん、普通の会社はこれやってると思うけど、そんな事無いの?
適正に配分しなきゃ経営成り立たないですよね。

けど実際の所、その「適正」ってのを正しく判断出来る人ってどれくらい居るのかな?
経営者でも把握してない人いそうなのに新卒が判断出来る?
材料価格、加工費を把握、更にバランスシートを見て設備投資、修繕費...これ、正確に判断するのは新卒には無理ですよね。
例えばある程度正確に判断出来たとしても、適正に考慮したら現状より低い結果になっちゃったら?
報酬が下がる事になるんだけどこれは良いのかな?まさか下がるのは無し?それはいくらなんでも都合良すぎ。

いずれにしても「正確な適性値」を判断出来るようになるには、自身の仕事内容を技術面、コスト面から把握出来るくらいの能力があって、会社の財務状況を熟知する必要がある訳なんだけど、まさかそれが正確に判断出来るように教育するのも会社の役目とか言い始めるんじゃ...
言い出しそうで怖い((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

もう長いことこの業界に居るけど、従業員の立場で「自分のやってる加工が幾らなのか?」と言う事を気にしてる人、私以外見た事無いw
そして世の中多くの会社があるけど、お金の事を知られるのを嫌がる経営者の方が多い様に思う。
前の会社で従業員だった頃、当時の社長からは凄く嫌がられたし「お前は金の事ばかりだな」と実際に嫌味を言われた事もあった(;´Д`)
社長自身が儲ける様に出来てるシステムの裏側を見られるのは嫌なんでしょうね(もうバレバレだったんだけど)。
「それ(給与)以上やらなくなる」と言う意見もあったな。
けどバランスシートの見方が解っててコスト意識の高い従業員が居たら、めちゃくちゃ心強いけどなぁ。
その人を上に立てて更に発展出来るやん。大きくなれば取り分も更に大きくなる道理なんだけど、長年会社を続けてる方からすると「夢語ってんなぁ」と思いますか?

うちは(ここでも何度か書いてるけど)作った物がお金になると言う工程を出来るだけ解りやすく簡素化して、実績実力で給与を出す事をもう10年以上行ってます。
加えてスキルマップを作って上記とあわせて評価としてます。
我々の仕事は、目に見える物があるので成果は比較的容易に可視化出来ます。
んで、それを用いて評価するとどうなるか?大体世の中の平均~ちょい上になってるんです。毎回面白いなぁ思うし、私が想定してる時間より遅くて「ん~」と思ってもいざ計算してみると「あ、給与分やってんな」と思ったり(だから良い訳では無いけど)します。

やっぱり金(評価)を絡めて仕事をする事は面白さにも繋がると思うのですが、実際の所はイマイチ刺さらない様子なんですよね~毎度の事ながら私が空回りしてる訳です...
先ずは興味を持ってもらう事が大事なんですが、ここが難しいよなぁ。
こちらが言っても本人にその気がなければ暖簾に腕押し、糠に釘。
適正配分経営には経営側、従業員側それぞれが「適正」を理解しようとする姿勢が大事だと思うし、ここが製造業を己の職として選択する事の根幹の一つ、だと思うんですよね。

この辺の相互理解が深まれば、共に語れると思うんですけどね。
仕事の話しって、なんだかんだ言って熱くなりません?それって面白くないですか?
本当の意味での適正分配経営出来れば良いなって思いました。


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