あけましておめでとうございます。
昨年から金属加工業界は、景気があまり良くない状態が続いています。
様々な要因があるとは思いますが、兎に角先ずは良い製品を納期通りに収める事が肝要ですよね。
この辺は今年も力を入れてやっていきます。
さて、長期休みは機械の油が完全に落ちたり、ベッドのサビに注意したりとメンテナンス(管理)が大事になる時でもあります。
機械を大事に扱う事は加工者として最も重要と言える仕事の一つ。
管理がいかに大事かと言うと、効率良く機械を動かす為に必要な要素が全て詰まってると言っても過言ではないと思います。
自分自身の管理から始まり、機械の管理、道具の管理。これがキチンと出来る様になると次のステップに進みます。
工場の管理、人の管理...管理職の最たる者は経営者(社長)と言う事になりますね。
ただ実際は加工が出来ても機械のメンテ(管理)が出来ない、整理整頓掃除苦手...こういうタイプ結構多く無いですか?
「仕事は出来るんだけど、あの人のまわりメチャ汚い。」だったり「整理整頓が出来ず出したら出しっ放し、あの人の仕事の後はいつも誰かが片付けてる」等々。
会社にある機械、工具、治具。これらが雑だと機械の寿命は減る(設備投資にお金かかる)。工具がバラバラだと探すのに時間かかるし、本当は買っているのに探しても無いとなれば再度買う必要ある。治具や在庫も同じ事が言えます。
会社も汚いよね、切粉で足の踏み場もないとか...
我々の仕事は機械を相手にする仕事と思いがちですが、結局使うのは人な訳です。他の人が使いやすい様に決まった場所に工具や治具を片付ける。次の工程の人が扱いやすい様に加工する。これが良い製品(品質、コスト含め)を作る為に欠く事の出来ない要素。
そして、ここが整っているからこそ改善の気持ちも芽生えて成長していくのだと思います。
身の回り、機械回りを管理してあげないとダメ、これではいつまで経っても自立した職人とは言えませんし、そういう人が作る製品は寸法やバリ、外観等、抜けてる所が目立つ品物になる。
グータラでも腕は超一流という人もいるかもしれませんが、そもそも超一流の人が非常に少ないし、それが模範になるとも思えないし、そもそもその様な人を見た事ない。
特に我々の仕事は工業製品を作る事で芸術品を作る訳では無い以上、技術には天井があって(だからこそ誰でも超一流と呼ばれる域に達する可能性が高い)、それに至る道もある程度決まってます。
そして才無き我等はセオリーに沿って動く必要があります。そしてこれらは「いきなり上手くは出来ない」です。何事も積み重ね。
管理も積み重ねが必要です。掃除、整理、勉強。いきなり出来るように見える人は普段から積んでるからだと思います。
そして個人としての上限に達してくると人を使う(管理する)様になります。
これも最初から上手くいく人もいると思いますが、大抵は学生時代に部活の部長だったり、グループのまとめ役だったり。
何となくリーダーオーラ出てる人って居ますよね。
それも年齢や時代によって様々に変化させる必要があって、こちらの管理も日々積んで行く必要があると感じています。
新年にあたって、私自身も先ずは整理整頓から見直していきたいと思っています。
本年もどうぞよろしくお願い致します。